今回は「注文住宅の値引きの傾向と対策」について、実際に建築会社を回って感じたことをもとにまとめました。
これから注文住宅を検討している方に参考にしていただければと思います。
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こんな人に読んでほしい
- 注文住宅で値引きができるか気になる方
- 値引き額の目安や交渉の仕方を知りたい方
ネット上には「〇〇ハウスメーカーで〇〇円値引きできた」といった情報がたくさんありますが、それらの情報を鵜呑みにするだけでは効果的な交渉につながらない場合もあります。
今回の記事では、より具体的なポイントを解説します。
値引きの結論
値引きのコツはズバリ、「値引きする相手を見極めること」です。
値引き文化は特に大手ハウスメーカーで広がっていますが、値引きの文化が存在しない住宅会社も多いため、まずは相手のタイプを理解することが重要です。
「テクニック」よりも、相手の傾向を見極めることがポイントです。
値引きできるタイプの住宅会社
住宅会社は大きく以下の3種類に分類されます。
それぞれのタイプに合わせて値引き交渉を行うことが効果的です。
①高額値引きを演出するタイプ
特徴: 特別決算時期の値引きを多用する大手ハウスメーカー。
住宅展示場や広告を多く出している企業に多い。
値引き幅: 例:3500万円 → 3000万円(約500万円の値引き)。
②少額の値引きを行う一般的なタイプ
特徴: 値引きは厳しいと言いつつも、多少の値引きを想定している。
見積もりはエクセルで計算されており、オプションの値引きが中心。
値引き幅: 例:3100万円 → 3000万円(約100万円の値引き)。
③堅実な見積もりを出すタイプ
特徴: 部材をひとつずつ拾いながら見積もりを出し、正確な計算を行う。
営業がいない小規模な会社で、値引きの文化がほぼない。
値引き幅: 例:3007万円 → 3000万円(端数のみ値引き)。
どうやって見極める?
値引きできる会社かどうかを判断する材料として、見積もりの形式が参考になります。
①高額値引き演出タイプ:
建具、キッチン、風呂、フローリングなどを既製品でそろえ、複数の商品のグレードから選べる形式。
大量生産が可能なため、利益率を調整して値引きに応じる傾向が強い。
②少額値引き一般タイプ:
オプション項目や見積計算がエクセルで管理されていることが多い。
値引き交渉に対して柔軟に対応可能。
③堅実な見積もりタイプ:
部材ごとの単価をひとつずつ拾い上げ、詳細な見積もりを出す。
見積書が冊子のように分厚くなり、値引きの余地が少ない。
値引きの対策
それぞれのタイプに合わせた値引き交渉のポイントを以下にまとめます:
①高額値引き演出タイプ:
「オプションが~」や「他社で迷っていますが、ぜひこちらで建てたいです」など素直に値引き希望を伝える。
粘れば粘るほど、大きな値引き演出がある可能性が高い。
②少額値引き一般タイプ:
オプション分の値引き希望を伝えるだけで十分。
「具体的に〇〇のオプションを値引きできませんか?」程度の交渉が効果的。
③堅実な見積もりタイプ:
値引き交渉は逆効果なので、「内容を確認して削れるところを調整する」という話し合いが良いです。
床面積の縮小や不要な仕様の削減を提案し、建築費を合理的に下げる方向で交渉を進める。
「いいお客さん」になることで、住宅会社も利益率を調整して対応してくれる可能性あり。
まとめ
値引きのコツは「値引き相手を見極めること」です。
私の場合は一般的なタイプの会社だったので、契約前に「オプションをたくさんつけるので、少し値引きしてほしい!」と交渉し、値引きしてもらうことができました。 (計150万ほど)
相手の傾向を理解することで、無理なく効果的な交渉が可能になると思います。
ぜひ参考にしてみてください。
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