家づくりを始めると、高気密高断熱住宅を勧める記事をたくさん目にしますよね。
その解説はどれも理路整然としていて、「家を建てるなら、絶対に高気密高断熱住宅にすべきだ」と考えるようになる人は多いのではないでしょうか。
私も当初はそうでした。しかし、最終的に選んだのは、長期優良住宅の基準を満たす程度の「ほどほどの性能の家」です。
なぜなら、住宅の性能を追求するよりも、自分たちのライフスタイルに合った立地を優先したかったからです。
利便性の高い都心部に土地を構えることを選び、建物の性能は無理のない範囲に抑えました。
結果として、この選択は正解と思っています。
実際に住んでみてどうだったか?
「高気密高断熱でないと冬は寒く、夏は暑い」という意見も聞きますが、正直に言って、長期優良住宅レベルの家であれば、快適に暮らすのに十分な性能があります。
もちろん、窓の位置など間取りの工夫は必要ですが、窓に樹脂サッシを選んだこともあり、真冬でも家の中が極端に冷え込むことはありません。
【冬】
エアコンをつけていない部屋はさすがにひんやりしますが、リビングや寝室など、日中過ごす部屋はエアコン一台で十分に暖まります。
電気代も、真冬のピーク時で1ヶ月15,000円~20,000円程度です。
【夏】
日差しが強い日は多少暑さを感じますが、これもエアコンを効率的に使うことで解決しています。
庇等を活用すれば、冷房の効きが良くなり、必要以上に電気を消費することもありません。
立地と性能、どちらを優先するか
家づくりへの熱が冷めた今、無理をして性能を追求しなくてよかったと心から思っています。
住宅ローンや毎月の返済額を抑えられたことで、金銭的なプレッシャーが少なく、心にゆとりが生まれました。
家は、立地や性能、そして家計とのバランスを総合的に考えることが大切です。
私にとって、高性能住宅に住むことよりも、住む場所と無理のない支払いで生活することの方が、日々の満足度を高めてくれると実感しています。
(もちろん予算が十分にあれば、高気密高断熱住宅一択です。笑)
自己紹介
30代半ば、2児の父。メーカー開発→インフラ事業企画へとキャリアを歩み、転勤&目先の給料UPに惹かれて転職したものの、仕事に苦しむ日々…。そんな私が唯一夢中になれたのが「家づくり」でした。
家づくり期間中は、毎日定時ダッシュで帰宅。仕事の開発は片手間に?、仕事で培った分析力を家づくりの研究にフルコミット!情報収集・見積もり交渉・住宅性能の比較など、施主視点での試行錯誤のすべてをこのブログにまとめています。
ちなみに育休は合計2年間取得。送り迎えから保育園会長までつとめています。(育児も本気!)
コメント