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【家づくり検討者必見】長期優良住宅の年間光熱費を公開!断熱性能の目安に

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建物

「夢のマイホーム、せっかく建てるなら快適に暮らしたい。でも、毎月の光熱費がどれくらいかかるのか心配…」

「長期優良住宅って、結局どれくらい省エネなの?」

「初期費用を抑えるべきか、それとも断熱性能にこだわって光熱費を安くするべきか、悩んでしまう…」

家づくりを検討されている多くの方が抱える、共通の悩みではないでしょうか。

特に近年、電気代やガス代の高騰は家計に大きな影響を与えており、光熱費への関心は高まる一方です。

今回は、私が実際に長期優良住宅に住んでみて、どれくらいの年間光熱費がかかっているのかを、具体的なデータとともに包み隠さず公開します。

そして、そこから見えてくる「断熱性能の最適解」や、日々の暮らしで実践できる光熱費削減のヒントについても深掘りしていきます。

この記事が、これから家づくりを始めようと考えているあなたの、後悔しない家づくりの参考になれば幸いです。(※この記事は2025年1月に追記しています。)

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こんな人に読んでほしい

これから家づくりを始めようと考えている方: 家計の具体的なシミュレーションに役立てたい。

長期優良住宅の断熱性能で、どれくらい光熱費がかかるか具体的な目安を知りたい方: 机上の空論ではなく、リアルなデータを求めている。

限られた予算の中で、どこまで断熱性能にこだわるべきか悩んでいる方: 初期投資とランニングコストのバランスを知りたい。

この記事を最後まで読むことで、長期優良住宅における光熱費のリアルな目安を把握し、ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、断熱性能にどこまでこだわるべきか判断する重要な材料を得ることができるはずです。

光熱費公開の前提条件:我が家の詳細データ

光熱費のデータは、

家族構成

家の広さ

設備の有無

暮らし方

によって大きく変動します。

そのため、あくまで「我が家の一例」として参考にしていただくために、まずは詳細な前提条件をお伝えします。

【我が家の基本情報】

家族人数: 4人暮らし(大人2人、子ども2人)

住まい: 一戸建て(注文住宅)

断熱性能: 長期優良住宅レベル(省エネルギー対策等級4相当)

床面積: 30坪程度(延床面積約100m²)

【我が家の暮らし方と設備状況】

在宅時間:

平日・休日問わず、日中も家族が家に滞在している時間が長めです。

特に私は在宅で仕事をすることも多いため、日中のエアコン使用も多いです。

エアコン利用状況

夏と冬は、ほぼフル稼働です。各部屋の温度は、冬は常に20〜22℃、夏は25℃程度を維持するように設定しています。体調を崩さないよう、室温管理には比較的気を配っています。また、冬場は乾燥対策のため加湿器もフル稼働させています。

主要設備

ガス乾燥機(乾太くん): 洗濯物を乾燥させる際に毎日使用しています。

電気乾燥機よりもパワフルで時短になりますが、ガス代はかかります。

キッチンはIHクッキングヒーター: 火を使わないため安全性が高く、掃除もしやすいですが、電気代に影響します。

太陽光発電: 導入していません。

給湯: エコジョーズ(ガス給湯器)を使用しています。

正直に申し上げると、我が家は「快適さ最優先」の暮らし方をしており、光熱費の節約を最優先しているわけではありません。

エアコンも乾太くんも惜しみなく使用しているため、一般的な家庭と比較すると、光熱費は平均より多めにかかっている可能性が高い、ということをご認識ください。

結論:長期優良住宅における我が家の年間光熱費はいくら?

これらの前提条件を踏まえた上で、長期優良住宅に住む我が家のリアルな年間光熱費(平均値)を公開します。

電気代:約15万円 (月平均 約12,500円)

ガス代:約6万5千円 (月平均 約5,400円)

合計:約21万5千円 (月平均 約17,900円)

これに、変動の少ない水道料金(我が家では年間約5万5千円〜6万円程度)を加えると、年間で約27万円〜27万5千円程度が水道光熱費の総額となります。

我が家の光熱費は「平均」と比較してどう?

総務省統計局が発表している「家計調査」によると、3人家族における平均的な水道光熱費は1ヶ月あたり22,614円です(2023年度のデータより)。

これを年間で換算すると、約27万1,368円になります。

我が家は4人家族ですが、年間水道光熱費の総額が約27万円〜27万5千円と、統計上の3人家族の平均値にほぼ近い結果となりました。

この結果から見えてくるのは、以下の点です。

長期優良住宅の断熱性能(省エネルギー対策等級4)は、決して「劇的に光熱費を削減する」レベルではない。

節約意識なく空調や設備を惜しみなく使用すると、長期優良住宅でも年間の光熱費は「平均的」な水準に落ち着く。

つまり、「長期優良住宅だから光熱費が劇的に安くなる」と過度な期待をするのは現実的ではありません。ただし、後述しますが、「健康的で快適な暮らしが実現している」という点は、平均的な光熱費以上の価値があると考えています。

断熱性能はどこまでこだわるべき?(参考)

我が家の長期優良住宅レベルの断熱性能(省エネルギー対策等級4)では、光熱費が劇的に節約できるわけではない、ということが分かりました。

しかし、このレベルでも、冬は暖かく、夏は涼しい、健康的で快適な暮らしが実現できていることは間違いありません。

結露もほとんどなく、家の中での温度差が少ないため、ヒートショックのリスクも低減されていると感じています

一方で、「もっと光熱費を抑えたい」「さらに快適な環境で暮らしたい」と考えるのであれば、高気密・高断熱をさらに追求することが重要になります。

高気密・高断熱住宅で得られるメリット

光熱費の劇的な削減: 外気の影響を受けにくくなるため、冷暖房の使用量を大幅に削減できます。

家中どこでも快適な温度: リビングだけでなく、廊下やトイレ、脱衣所なども快適な温度に保たれ、家の中の温度差が少なくなります。

結露の抑制: 高い断熱性により、壁内や窓の結露が発生しにくくなり、カビの発生を防ぎ、家の劣化を抑制します。

ヒートショックの予防: 温度差による体への負担を軽減し、健康的な生活を送れます。

音の遮断: 高い気密性により、外部からの騒音や内部の生活音が漏れにくくなり、静かで落ち着いた居住空間が実現します。

初期費用とランニングコストのバランス

高気密・高断熱住宅を追求すると、初期費用(建築費用)は上がります。

しかし、その分、年間光熱費を大幅に抑えることが可能です。

建築のプロであり、高気密・高断熱住宅の第一人者である松尾設計室の情報によると、建築の初期費用と、その後の光熱費のバランスを総合的に考えた場合、「断熱性能G2基準」が最もコストパフォーマンスが良いと推定されています。

断熱性能G2基準とは: 現行の省エネ基準(長期優良住宅の省エネ等級4相当)よりもさらに高い断熱性能を示す基準です。Ua値(外皮平均熱貫流率)という数値で評価され、G2は地域区分にもよりますが、Ua値0.46以下(※地域により異なる)といった非常に厳しい基準をクリアする必要があります。

もし、30年以上といった長期にわたってその家に住むことを考えれば、初期投資が多少高くても、高断熱(G2基準以上)の家の方が、トータルコストでは安くなる可能性が高いと言えるでしょう。数十年単位で考えると、毎月の光熱費の削減額は膨大になるからです。

詳細については、以前に私がまとめた記事「高気密高断熱住宅って結局いくらかかる?費用の相場を推測してみた件!」も合わせて参考にしていただけると、より具体的なイメージが掴めると思います。

追記:電気代の価格変動について~リアルな家計簿から見えたこと~


ここ数年、光熱費、特に電気代の価格変動は非常に激しく、家計を圧迫する大きな要因となっています。

我が家の実際の電気代、ガス代、水道代の推移を、直近2年間のデータで追記します

【一昨年の年間データ】

電気代:約22万円 (月平均 約18,000円)

ガス代:約10万円 (月平均 約8,300円)

水道代:約7万円 (月平均 約5,800円)

合計:約39万円

【昨年の年間データ】

電気代:約20万円 (月平均 約16,600円)

ガス代:約9万円 (月平均 約7,500円)

水道代:約6万円 (月平均 約5,000円)

合計:約35万円

上記のデータを見ると、変動はあるものの、依然として高い水準で推移していることが分かります。

特に一昨年は高騰の影響を大きく受けました。

この電気代の価格変動を目の当たりにして、改めて強く感じたのは、以下の重要性です。

電力契約プランの定期的な見直し: 各電力会社や新電力会社は、様々な料金プランを提供しています。時間帯別料金や、特定期間の割引など、ご自身のライフスタイルに合ったプランを見つけることで、電気代を抑えることができる可能性があります。

比較サイトの積極的な活用: 複数の電力会社の料金プランを比較検討できるサイトを活用することで、最適なプランを効率的に見つけることができます。

オススメの比較サイトです。↓

まとめ:長期優良住宅の光熱費を理解し、賢い家づくりを!


「実際、長期優良住宅の断熱性能で光熱費いくらかかる?」という問いに対する我が家の答えは、以下の通りです。

電気代:約15万円

ガス代:約6万5千円

年間水道光熱費合計:約27万円

我が家では「快適さ最優先」の暮らし方をしているため、平均的な光熱費となりましたが、これは「長期優良住宅の断熱性能があれば、節約を意識しなくても平均レベルの快適さを保てる」という証でもあります。

しかし、もしあなたが「光熱費を徹底的に抑えたい」「最高レベルの快適さを追求したい」と考えるのであれば、断熱性能をG2基準以上に高めることを強くおすすめします。

初期費用は上がりますが、30年以上の長期スパンで見た場合、トータルコストで優れたパフォーマンスを発揮する可能性が高いでしょう。

そして何より、近年の光熱費高騰の状況を鑑みると、電気料金の契約プランを定期的に見直すこと、そして比較サイトを積極的に活用し、常に最適なプランを追求することが、今後の家計を守る上で非常に重要であると断言できます。

家づくりは、住んでからの「ランニングコスト」も考慮して初めて「本当に賢い選択」と言えます。ぜひ今回の情報を参考に、あなたの理想と予算に合った、最適な家づくりを進めてください!

自己紹介

30代半ば、2児の父。メーカー開発→インフラ事業企画へとキャリアを歩み、転勤&目先の給料UPに惹かれて転職したものの、仕事に苦しむ日々…。そんな私が唯一夢中になれたのが「家づくり」でした。

家づくり期間中は、毎日定時ダッシュで帰宅。仕事の開発は片手間に?、仕事で培った分析力を家づくりの研究にフルコミット!情報収集・見積もり交渉・住宅性能の比較など、施主視点での試行錯誤のすべてをこのブログにまとめています。

ちなみに育休は合計2年間取得。送り迎えから保育園会長までつとめています。(育児も本気!)

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