会社員に「安定」を求めるのは、もはや幻想なのかもしれません。特に「超安定企業」と呼ばれるインフラ業界で働く私の経験から、声を大にして言いたいことがあります。それは、「企業は潰れなくても、個人は潰れる可能性が大いにある」ということです。
まともな人ほど責任感から追い詰められ、心を病んでいく現実を目の当たりにしてきました。前職も現在の職場でも、会社の利益が上がる一方で社員の激務は増し、サポート体制が追いつかずに精神的に追い込まれるケースが多発しています。若手から管理職まで、その層は広がるばかりです。
「大企業に入れば安定」という言葉は、あくまで「会社の経営が安定している」という意味合いでしかありません。個人の生活に目を向ければ、人間関係や転勤の多さなど、むしろ不安定要素がつきまといます。生半可な気持ちで「のらりくらり」とやっていけるほど、会社という場所は甘くはないのです。
かつては「ゆるゆる」と仕事ができた部署も、今ではその様相は一変しました。大企業であればあるほど、派遣社員や関連会社の活用が進むにつれて、本社の社員にかかる負荷は高くなる傾向にあるからです。
さらに、年収が上がるにつれて「自由」が失われていくのも現実です。入社初日が一番気楽だった、とさえ感じます。年々、業務内容は変わらないのに刺激はなく、責任だけが増していく状況は、精神的にはかなり危険な状態と言えるでしょう。
むしろ、適度な規模で転勤が少なく、勤務時間がある程度コントロールできる会社のほうが、個人の生活は安定しやすいのかもしれません。
大企業に勤める私だからこそ断言できます。会社の業績は安定しても、個人の生活は決して安定しない。 最近の企業における離職率の高さは、まさにこうした背景が影響している気がします。。
大企業の安定ということは個人をある程度犠牲にするということかもしれません。。
〇自己紹介
30代半ば、2児の父。メーカー開発→インフラ事業企画へとキャリアを歩み、転勤&目先の給料UPに惹かれて転職したものの、仕事に苦しむ日々…。そんな私が唯一夢中になれたのが「家づくり」でした。
家づくり期間中は、毎日定時ダッシュで帰宅。仕事の開発は片手間に?、仕事で培った分析力を家づくりの研究にフルコミット!情報収集・見積もり交渉・住宅性能の比較など、施主視点での試行錯誤のすべてをこのブログにまとめています。
ちなみに育休は合計2年間取得。送り迎えから保育園会長までつとめています。(育児も本気!)
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