こんにちは。
ぽよよ先輩です。
- 30代の会社員 (理系大学院→メーカーの開発)
- ローコストメーカーで家づくりを経験
- 家づくりで良かった点、後悔した点、失敗した点などの自分の経験を踏まえたアドバイスをこれから家づくりをされる方へ向けて、「家づくりの引き継ぎガイド」としてまとめ中
今回は少しマニアックな話ですがUa値(外皮平均熱貫率)の算出過程について書いていきたいと思います。
こんな人に読んで欲しい
高気密・高断熱住宅に興味のある人
今回の記事は高気密・高断熱住宅に興味がある人へ向けて書いていきます。
詳しい話は高気密・高断熱住宅の住宅を建てる住宅メーカーに
任せればいいと思いますが
知っておいて損のない話と思いますので
是非最後までお読みください。
本題
ぽよよ先輩の家は高気密・高断熱住宅ではありませんが
- 樹脂窓
- 天井の断熱を厚く変更
- 不必要な窓は減らすように工夫
↑の対策をとったので
ZEHレベル程度のUa値があるかなあと
期待していました。
が
長期優良住宅の申請書の中に
Ua値の欄があったので
いざ確認してみると
長期優良住宅以上<ぽよよ先輩の家<ZEH未満
という結果でした。。(残念)
負け惜しみながら
暮らしぶりを書いておくと
夏場と冬場は光熱費(電気・ガス・水道)が
1カ月2万円程度かかってきますが
それなりに快適に暮らせています。
詳しい話はこちらを参照お願いします。
話が脱線してしまいましたが
はぽよよ先輩の家は限られた予算で
それなりに工夫したのにも関わらず
ZEH基準にも満たないUa値になっているのか
気になり
長期優良住宅の申請書の冊子の
Ua値の算出過程を調べてみると
なんと
窓の熱還流率Uwが
2.15
で計算されておりました。。
樹脂サッシを用いているので
1台かと思っておりましたが
まさかの2台でした。。
調べた結果
少し調べてみると
窓の熱還流率は計算方法で変わってくるらしく
- 建具とガラスの組み合わせによる簡便な方式
- 試験・計算による熱還流率
の異なる方式があり
簡便な方式では
- 引違い窓
- Fix窓
- 片開き窓
等の窓の種類や大きさを個別に考慮せずに
一律に計算するので
だいぶ安全側(低断熱側)
でUa値は計算されていることがあるということが分かりました。
なのでぽよよ先輩の家のUa値が思ったよりも悪かった原因は
Uw値の算出方法にあるのではないかと思いました。
どんなに熱還流率のいい窓を使用しても
簡便な方式では窓の熱還流率は1.6が下限となっています。
Ua値をよくしたい場合は。。
ということで
少しでもUa値をさげたい場合は
窓の熱還流率の算出方法を
一律のみなしの簡便な方式ではなく
窓ごとに個別詳細計算で算出することがよさそうです。
さらに窓の熱は
- フレーム
- ガラス
から逃げますが
フレームからの方が
熱が逃げやすいです。
そのため少しでも断熱を高めたい場合は
同じ窓面積で比較すれば
引違い窓よりFIX窓・片開き窓のほうが
断熱性能が高くなります。
また同じ窓面積で比較すると
小さい窓をたくさんつけるよりも
大きい窓をひとつつけるほうが
フレームの面積が小さくなり
断熱性が高くなります。
まとめ
流れで書いていきましたが
今回の記事を2点まとめます。↓
①
Ua値の算出の用いる窓の熱還流率Uwは
どの算出方法を用いるかで値が異なってくる場合があり
一般的に用いられる見なしの値では安全側(低断熱側)で計算されており
Ua値が高く計算されている可能性があります。
②
Ua値をさげたい場合は
窓ごとに個別詳細計算で算出することが
おすすめで
(計算は住宅会社にお任せ)
同じ窓面積で比較した場合
引違い窓よりFIX窓・片開き窓のほうが
断熱性能が高くなります。
最後となりますが
もう少し断熱について勉強したい人は
こちらの本を最後に紹介して終わりたいと思います。
非常にオススメの本です↓
以上です。
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