「残業代は基本給の30%増しだから、働けば働くほど稼げる!」
そう思っている方は多いかもしれません。しかし、一般的な会社においては、これは大きな誤解です。むしろ、残業すればするほど時間あたりの単価は下がる可能性があります!
なぜそのようなことが起こるのでしょうか? その理由は、基本給にはボーナスが加味されていない点にあります!
多くの場合、私たちの実際の給与には、基本給に加えてボーナスや各種手当が含まれています。これらの要素を考慮せずに残業代を基本給ベースで計算してしまうと、時間単価を高く見積もってしまうのです。
具体的な例を見てみましょう。
例:
* 基本給:30万円
* ボーナス:基本給の5ヶ月分(年2回)
* 諸々の手当:1万円/月
この給与形態の場合、年収は以下のように計算できます。
31万円×(12ヶ月+5ヶ月)=522万円
年収522万円を1ヶ月あたりに換算すると、約43.5万円となります。
仮に1ヶ月の労働日数を21日、1日の労働時間を8時間とすると、実際の時間単価は以下のようになります。
43.5万円÷21÷8=2589円/時
一方、残業代の計算基準となる基本給(30万円)を同じように時間単価で見てみましょう。
30万円÷21÷8=1786円/時
この時間単価に30%の割増率を適用した残業代は、
1786×1.3 =2322円/時間
となり、実際の時間単価(約2589円/時間)よりも低いことがわかります。
つまり、ボーナスの割合を考慮すると、残業代は決して時間単価が良いとは言えないのです。
むしろ、定時で退社し、有給休暇をしっかりと取得することの方が、時間あたりの単価を高める賢明な選択と言えるでしょう。
さらに恐ろしいことに、役職が上がっても残業時間が増え、有給休暇が取りにくい環境では、時間単価は平社員と大差ない、あるいはそれ以下になることさえあります。これは、社員のモチベーション低下や「静かな退職」といった問題を引き起こす一因となっていると思います。。
ということを考えながら、やはり定時あがり+有休全消化できる会社をさがしています。笑
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