こんにちは。ぽよよ先輩です。
簡単に自己紹介します
- 30代の会社員 (理系大学院→メーカーの開発)
- ローコストメーカーで家づくりを経験
- 家づくりで良かった点、後悔した点、失敗した点などの自分の経験を踏まえたアドバイスをこれから家づくりをされる方へ向けて、「家づくりの引き継ぎガイド」としてまとめ中
今回は長期優良住宅について書いていきたいと思います。
こんな人に読んで欲しい
- 長期優良住宅って何?
- 結局取得したほうがいいの?
- 申請にお金かかる?
- 長期優良住宅のメリット、デメリットある?
インターネットを見ていると
長期優良住宅についての記事が
たくさんあります。
取得したほうがいいという記事もあれば
取得しなくてもいいという記事もあり
このテーマは調べれば調べるほど混乱して
何を信じればいいか分からないという
状況になりやすいです。
この記事を読むメリット
- 長期優良住宅制度の使い方が分かります。
- 住宅会社選びにかかる無駄な時間と労力を省くことができ、住宅会社を絞ることができます。
結論
結論から言いますと、
長期優良住宅は
です。
長期優良住宅の簡単な説明
9つの項目から成り立つ長期優良住宅ですが
戸建てにとってぽよよ先輩が重要だと思う項目を
ピックアップしました。
- 耐震性
耐震等級2以上 - 省エネルギー性
次世代省エネルギー対策等級4以上 - 住戸面積
一戸建ては75m2以上、少なくとも一つのフロアの床面積が40m2以上あること
簡単に言うと
- 耐震等級が2以上あって、
- 次世代省エネルギー対策等級4以上であれば、
長期優良住宅として
だいたい認定されます。
次世代省エネルギー対策等級4も
調べればすぐにわかると思いますが
断熱の基準としては決して最高等級ではありません。
(断熱性能の高さ HEAT20 > ZEH > 長期優良住宅)
今の住宅であれば簡単にクリアできるレベルです。
むしろ断熱の性能面で物足りないぐらいです。
長期優良住宅は
決してハイレベルな性能の住宅ではない
という認識でOKです。
長期優良住宅は取得するよりも住宅会社の実力を図るために使おう!
長期優良住宅という制度の正しい使い方は
「長期優良住宅仕様で建てられますか?、対応していますか?」
と聞くことです。
必要最低限の技術力のない会社をふるい落とすための呪文のようなものです!
なければ住宅会社の候補から外せばいいだけです。
今の時代
長期優良住宅は
高い買い物ではありません。
ローコストで対応している住宅会社は探せばたくさんでてきます。
「長期優良住宅にするコストアップする」
という会社はもともとの建物の性能が
極端に低いということです。
長期優良住宅仕様を建てていない会社を
わざわざ注文住宅で選ぶ必要ないです。
(建売住宅についても長期優良住宅はクリアしている会社はたくさんあります。)
長期優良住宅の弱点
取得をオススメしている長期優良住宅ですが
弱点があります。
- 断熱性能の基準がイマイチ。
- 気密性能に関する項目は一切ない。
- 耐震等級が3が必須ではない。
省エネルギー対策等級4は平成11年に制定されたもので
断熱性能の実力的には時代遅れ感のある基準です。
(Ua値で0.87以下が基準です。住宅を選ぶ際には省エネルギー対策等級4よりもHeat20の水準やZEH基準を参考にしたほうがいいと思います。)
また気密測定を実施していないために
長期優良住宅で建てたとして
隙間スカスカの家も建つ可能性があるということです。
最後に耐震等級も2以上なので
構造計算(許容応力度計算)による耐震等級3を希望しておけば
よりいい家が建てることができると思います。
申請にはお金がかかる?
長期優良住宅は申請費用が高くなるだけ
という意見があります。
実際はどうでしょうか。
ぽよよ先輩の場合は申請代金は10万円程度でした。
登記の登録免許税と固定資産税の減額を差し引いて
プラスマイナスゼロぐらいです。
フラット35を利用される方は
金利の引き下げが適用されるので
お得になるケースもあります。
ぽよよ先輩はフラット35を利用しませんでしたので
お金的にはそこまでお得にはなりませんでした。
ということで
申請にはお金がかかるが減税等で結局損はしないです。
(そこまで得もしませんが)
おすすめしないには気をつけよう!
長期優良住宅はオススメしない
という記事があります。
- クリアしてるけど、オススメしない
- クリアしてないのに、オススメしない
と2パターンあると思います。
「クリアしていないのにオススメしない」
は話にはなりませんが
「クリアしているけどオススメしない」
という場合があります。
実際はどうでしょうか。
ぽよよ先輩が住宅会社を回った感覚としては
クリアしているけどオススメしないなんて会社は
ありませんでした。
「長期優良住宅対応していますか」
と聞いたところ
「長期優良住宅は対応可能です。」
の一言で終わり
オススメしないなんてことはありませんでした。
対応できるところは
絶対取得したほうがいいですと
無理に推し進めることないし
嫌がることもなく対応に余裕がありました。
一部の意見ではデメリットとして
- 「取得ためには、建物のコストがあがる場合がある」
- 「点検が必要」
と挙げられていますが、
長期優良住宅にすると
コストアップしますという会社は
もともとの技術力に疑問があると思いますので
注文住宅の選択肢から外していいと思います。
そして点検は家が健全に維持されるためには必要なことで
施主から見るとデメリットでもないと思います。
(むしろ計画的に修繕費を貯蓄するというきっかけにもなります。)
最後に長期優良住宅の申請代はかかりますが
減税等で損はしないので
施主としては取得にデメリットはなく
取っておいていいと思います。
まとめ
長期優良住宅は
が正しい使い方です。
英語ができるかどうかの基準として、英検やTOEICがあるように
長期優良住宅という制度もいい家が建つかどうかの1つの基準かと思っています。
英検やTOEICの点数が高くても、英語ができない人もいるように、
長期優良住宅でも必ずしもいい家ではない。
いい家をつくるための最低限必要な基準という認識です!
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